手紙辞典(昭和二十八年)

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昭和二十八年発行、新修手紙辞典。

一般的な手紙の書式、前文・末文の書き方や、時候の挨拶など、
時代の差はあれど今でも役に立つ知識もありますが、
とにかく手紙の例文が、突っ込みどころ満載なのです。

良く思いついたなーと感心するくらい、細かなシチュエーションがたくさん載っています。
“お詫びの手紙”では、「失言のおわび」や「見送りのできなかったおわび」等々。

“忠告の手紙”では
「不勉強の青年へ」「気の変わりやすい弟へ(女子用文)」「競輪に熱中する友へ」
「パチンコにふける大学生へ」(←目次では中学生になっており大変驚きましたが、
誤植のようで、本文は大学生になっていました)等々。

「草花の注文」や「洋服の注文」まで書き方が。
洋服の注文より一部抜粋。
―洋服を一着大至急調製してください。おそくも二十日までに間に合うように。―
ちょっと感じ悪いです。
―代金はせいぜい勉強の上、お知らせ願いたく、、−
しかも、値切ってます!

他にも、「人を説き伏せる手紙」や「愛の手紙」の「誤解をといてください(女子用文)」など、
色々気になります。

読むには支障ありませんが、経年による傷み、変色、ヤケあり。
本棚に置いて愛用していたのだなぁと思われます。
放っておけない本です。

昭和二十八年 発行 青葉書房 「新修手紙辞典」

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